#clipmycolor#9「伊東屋と黄色のイメージ」
お気に入りの色を"clip"する「#clipmycolor」
「色彩屋さん」を目指す伊東屋が、そのシーズンで選んだテーマカラーについてのこだわりをインスタグラムやコラムを通してお話しします。
これまで赤、ピンク、青と語ってきましたが、今回第4弾のテーマカラーは「黄色」
黄色はとてもエネルギッシュで、それだけで目立つ色。同時に、他の色と合わせれば主役を引き立たせながら、控え目に主張するようなバランス力抜群の色。
自分ではあまり持ち物に取り入れないという人も、周囲を見渡せば「あ、こんなところにも」と、案外この色が日常に多く溶け込んでいるのを発見できるはず。また、幸せ、元気、無邪気、などのカラーイメージをもつ黄色は、見ているだけでなんだか心が弾みます。
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◆想いを灯す色
会社や学校の帰り道、家の窓に黄色い明かりが灯っているのを見ると、無性にほっとしたり、肩に入っていた力が自然と抜けて緊張がほどけていくのを感じます。
あぁ、今日も一日よく頑張った!
イギリスでは古来より「身を守る色」として、黄色いアイテムを身に着けていたようです。そして、黄色がアメリカに渡ると、戦地へ赴いた兵士の無事の帰還を願う時、家族や恋人たちは「愛する人の幸運を願う色」として、黄色いリボンを玄関先などに結ぶようになりました。また、とある日本の映画では、黄色のハンカチが「大切な人を待ち続ける」「幸福」の象徴として登場します。遠くから見ても目立つ黄色は、帰ってきた人の目にそれは鮮やかに映ったことでしょう。
(ハンカチの正体はよく見ると、黄色い....フセン?)
私たちが「黄色」で表現するものは、
私たちに優しく温かく、安らぎや活力を与えてくれます。
輝きながらずっとそこに存在し続ける「月」や「星」。
こちらに手を伸ばし、柔らかく包み込むかのような「光」。
目に見えないけど、肌に感じる「温度」。
そんなイメージからなのか、暗い場所や苦境を乗り越えて戻ってくる時、まるで希望や幸福への道標のように輝き、届ける人の想いを乗せ、見る人の心を温かく包み込んでくれるのかもしれません。
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次回は、「秋を味わう黄色」についてお話しします。
伊東屋公式インスタグラム(@itoya_official)では、伊東屋を訪ねてくれるお客さまと、色彩にときめく気持ちを分かちあえたらと思っています。ハッシュタグ「#clipmycolor」を使って皆さまの好きな「黄色」、好きな「色」を私たちに語って下さいませんか?
過去の記事はこちらからご覧いただけます。
>#clipmycolor #6「書く、青」
>#clipmycolor #7「夏を楽しむ青」
>#clipmycolor #8「伊東屋と青」