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#clipmycolor #1「 伊東屋とシンプルな赤」

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お気に入りの色を"clip"する「#clipmycolor」
自称「色彩屋さん」の伊東屋が、そのシーズンに選んだテーマカラーについてのこだわりを
インスタグラムやコラムを通して語らせていただきます。
 
>#clipmycolorについてもっと知りたい方はこちら

12月~2月のテーマカラーは「赤」
伊東屋にとってシンボリックなカラーともいえるこの色には、あれやこれやの想いを詰め込んでいるのです。
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◆お店の中の赤
「伊東屋」と「赤」を結びつける時、皆さんは頭の中で何をイメージされているでしょうか?
お買物バッグ、ギフトラッピングのリボン、紙の手提げ袋の取手、G.Itoya1階の店内時計のキツツキ、G.Itoya2階の郵便ポスト、品物だけでなく伊東屋の店内にはいたる所に赤が存在しています。

「意識したことなかった」そう思っていただけたとしたら、私たちの挑戦は成功です。なぜなら、お店の空間自体も色を大切にすべきだと思っているから。私たちは決して特定の色が好きとか、店内をカラフルで賑やかにしたいわけではありません。「色が自然と空間を構成していること」にこだわりたいのです。
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◆挑戦したい色
色の中でも赤は特に人の目を引きつけやすいと言われています。少しだけ科学的なお話しをすると、赤は私たちの目に届く光の波長が他の色に比べてより長く、前方に飛び出てくるように見えるのだそうです。そのため、信号機の赤やパトカーランプなど、街でも部屋でも書類の中でも「視線をとらえる色」として用いられていますよね。
刺激的な色であるこの色をどのようにモノに落とし込むかは、伊東屋の腕の見せ所だと思っています。
難しいけれど、とても魅力的で、挑戦したい色が赤なのです。

◆伊東屋とシンプルな赤

「シンプル」

商品選定や店舗空間、伊東屋のお店づくりには欠かせない大切な考え方です。
それは色においても同じこと。シンプルであることは迷いなくまっすぐで、明快で分かりやすく、揺らぐことのない基礎であり、迷った時には指針ともなりえます。時代や流行の変化に飲まれることなく"常にそこにある"というのは、時にどれほど心強いことでしょうか。

伊東屋のリーガルパッドや「Helvetica(ヘルベチカ)」はシンプルな赤を目指しています。シンプルな色を作るのは簡単なようで実はとても難しいのです。人によっては青っぽく、黄色っぽく見えてしまったり、木・革・金属・プラスチックなど素材によって色の乗り方が変わってしまうからです。そこは試行錯誤しながら色ブレが起こらないように均質に、ソリッドに。不要な線や面を取り除き、最少の構成単位で生み出されたHelveticaシリーズやリーガルパッドの赤は、ごまかしのないシンプルなデザインを体現するために生まれました。
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1987年、コーポレートシンボル「レッドクリップ」が誕生しました。

なぜ赤いクリップなのか。
クリップは一本の線を数回折り曲げて作られたとてもシンプルな構造をしています。少ない工程で最大限の機能性を生み、一目見てその用途が分かる普遍的なデザイン。これぞまさにグッドデザイン。伊東屋はこの文房具が大好きです。
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このシンボルに用いた赤は「ど真ん中の赤」「赤らしい赤」「シンプルな赤」です。企業にとって看板は顔。一目見て「伊東屋」と分かる識別性があることが重要です。複雑な色よりもストレートな色の方が「あの赤いクリップのお店ね」と言ってもらえます。この赤は私たちの自慢です。ITO-YAの文字の上に赤いクリップが乗った看板は、銀座の街で人々の目を引き、お客さまと私たち伊東屋を結んでくれる"頼りになる道標"なのですから。

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次回は#2「 伊東屋と魅せられる赤」についてお話しします。

伊東屋公式インスタグラム(@itoya_official)では、伊東屋を訪ねてくれるお客さまと、色彩にときめく気持ちを分かちあえたらと思っています。ハッシュタグ「#clipmycolor」を使って皆さまの好きな「赤」、好きな「色」を私たちに語って下さいませんか?