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#clipmycolor 伊東屋の「色」へのこだわり

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伊東屋は、私たちのお気に入りの色を"clip"する、#clipmycolorを始めました。

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※画像からフィードに飛べます。

Instagramやコラム記事で伊東屋の「色」へのこだわりを語っていきたいと思います。
まずは赤からスタートしましたが、これから他の色も取りあげていくつもりです。
この記事をお読みの皆さんも、「この色が好き!」という色に出逢ったときはぜひハッシュタグをつけて教えてください。

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◆伊東屋は、いろやさん
伊東屋って、何屋さんなのでしょうか?
一般的には「文房具屋さん」と思われていることでしょう。自分たちでも、まあまあ、そう思っています。
でも実際はいわゆる文房具以外にも、伊東屋の使命として「クリエイティブな時をより美しく、心地よく」するものをさまざま扱っておりますので、「文房具屋さん」ではしっくり来ないと感じるときがあります。「雑貨屋さん」や「ライフスタイル屋さん」の一員に加えていただくこともありますが、自己紹介するとき、他にもっと良い言い方はないものか。
そう考えていて、「色彩屋さん」という呼び方を思いつきました。
ずらりと並んだカラーインク、色鉛筆、ペーパー。そういった、色を使うときの道具や材料そのものに加え、筆記具やノート、小物入れなども。伊東屋を訪ねるとさまざまな色を楽しむことができます。
すてきな色に出逢える色彩屋さん......機会があれば自称してみたい肩書きです。

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◆意思を持って色を選ぶ
伊東屋は色彩が大好きです。
これは「青色が好き」というふうに何か特定の色相を好んで使うとか、たくさんの色を使って賑やかに彩るのだけが好きという意味ではありません。
私たちが愛するのは「意思を持った色」。そのモノの用途に合っている、コントラストのはっきりした色は見る人を元気にすると思っています。
さらに、例えばすてきな赤といってもそれは一種類に定まるものではなく、漆の凛とした赤、光沢の中にしっとりとした色気を感じるベルベットの赤、丁寧に染められたシボ革の表情がある赤......どれもそれぞれに好ましいものです。
その素材が表現しうる色の魅力を最大限に引き出せているものを手にしたときの感動は、すがすがしい景色を目の当たりにしたときの心地よさに似ています。

赤であれ青であれ、オレンジであれビリジアンであれ、どんな色相にも私たちの好きな色があります。
伊東屋は製品をデザインする作り手として、世界中から良いモノを買い付けるバイヤーとして、意思を持って色を選ぶことにこだわりたいと思います。

◆「ほんとうの色」が見えるお店
また、伊東屋は、お店に並ぶ品物だけでなく、お店の空間自体も色を大事にしたものであるべきだと考えています。
私たちの店舗の内装はカラフルではありませんが、そこにこそ色へのこだわりが詰まっているのです。

お店の棚や壁に使用している白色は社内で「伊東屋ホワイト」と呼ばれています。こういった色の指定には色見本のカラーチップを使うのが一般的ですが、「伊東屋ホワイト」は紙で指定しています。選んだ白い紙のテクスチャも含めてのこの白は、お店に並ぶ品物のほんとうの色をきちんと見せてくれます。
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店内を満たす光については、理想を言えば柔らかな自然光が一番ほんとうの色を見せてくれると思っています。とはいえ、その日のお天気や日の入りの時刻に合わせてお店を開けたり閉めたりするわけにもいきません。
太陽に近い光を出す照明もいくつか試しましたが、光源が自然光に近い性質を持つことと、それに照らされた色が自然に見えるかは微妙に別の問題だということがわかりました。最終的には光が実際に当たっているところがどう見えるかを重視すべきだという考えに至り、色が最も自然に見えた温白色の照明に揃えることにしています。

普段はじっくり見ることのない内装ですが、意識されないからこそ、きちんと色を見せる役割を果たすことができているのです。

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品物にしても環境にしても、もっと色の魅力を引き出す方法があるはず、と試行錯誤の日々ですが、働いていて「やっぱりこの色いいな」とニヤリとする瞬間があるのは確かです。
伊東屋を訪ねてくださるお客さまと、色彩にときめく気持ちを分かちあえたら嬉しく思います。