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今年の冬は色鉛筆を贈ろう

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12月も後半。もうクリスマスプレゼントはお決まりですか?
まだ悩み中、というあなた、今年のプレゼントに色鉛筆はいかがでしょう。

「詳しくないからどんな風に選んでいいか分からない...」という方も、フロアスタッフがお買い物をお手伝いしますのでご安心下さい。今回は筆者が、夏休みの絵日記を楽しそうに描いていた小学生の甥っ子へのプレゼント選びを、G.Itoya7階画材売場のHさんに手伝っていただきました。選ぶときのポイント、おすすめのメーカーなども教えてもらいましたので、ぜひ今年のプレゼント選びの参考にしてみてください。

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(約1300種類の色鉛筆が並ぶG.Itoya7階「COLOR」の色鉛筆売り場)

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―Hさん、今日は宜しくお願いいたします!
こちらこそ、よろしくお願いいたします。
―甥っ子へのプレゼントに色鉛筆はどうかなと思っているのですが・・・
とってもいいと思います。色鉛筆はプレゼントとして人気のアイテムなんですよ!見た目にもカラフルで美しく、何より贈った先で様々な趣味や楽しみに広げていけるのがその魅力だと思います。お子様はもちろん大人の方でも塗り絵に集中して取り組む時間を過ごしたり、色の組み合わせを楽しんだり、改めて手に取る方も増えています。お子様のギフトは玩具や服のようにいずれ飽きてしまったり使えなくなってしまうものが多い中、年齢に関係なく使えるところもポイントですね。
―すごく分かります。成長が早くてすぐにサイズやブームが変わるので、プレゼント選びはいつも悩みます。
まさにそういった人に今までとはちょっと違う素敵なギフトを、ということで選ばれているのが色鉛筆なのです。

―では色鉛筆の中でも、どんなアイテムがいいのでしょうか?
小学生の甥っ子さんにプレゼントするなら、特におすすめしたいのが水彩色鉛筆です。
色鉛筆には水彩と油性の2タイプがあり、小学校入学アイテムとして用意され、比較的慣れ親しんでいるのが油性色鉛筆です。水彩色鉛筆はその名のとおり水に溶ける性質があるので、塗った上から水をつけてぼかしたり、色を混ぜたりなど水彩画のような絵を描くことができます。
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(左:水彩色鉛筆、右:油性色鉛筆 それぞれの描き見本)

―お子様へのプレゼントで水彩色鉛筆って、ちょっと驚きです!もっと本格的な大人の方が使うイメージでした。
意外に思われるかもしれないですが、実は水彩色鉛筆は①そのまま普通に塗る②水に溶かして使う、と1本で二通りの楽しみ方ができるので、お子様や初心者の方でも手軽に色の楽しさを体験できるアイテムなのです。溶かすのに使う水筆も筆先を洗う必要がなく使いやすいので、ひとつあるととても便利ですよ。
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(その場で実際に水彩色鉛筆を水筆で溶かしてくれました。)

―わあ!こんなに色が変わるのですね。
すごく鮮やかな色になりますよね。この色の変化も水彩色鉛筆の魅力のひとつです。
甥っ子さんもきっと初めて使うとき、「わあ!」と感動してくれると思います。
プレゼントって、開いた瞬間はもちろんですが、使って見てもう一度感動してくれたら嬉しいですよね。
色鉛筆はカラフルで見た目もきれいなので、置いてある間もわくわくしてくれるかも知れません。
―確かに、そんな風に何度も喜んでもらえたら素敵ですね!

―水彩色鉛筆にも色々種類がありますよね?おすすめのメーカーなどはありますか?
特にお薦めなのは「カランダッシュ」と「ファーバーカステル」です。
この二つのメーカーは色合いの豊富さ、発色、水をつけたときの溶け方などかなりクオリティが高いです。
「カランダッシュ」はスイスのメーカーで、比較的はっきりした色合いが特徴。青系の色が豊富です。
対してドイツの「ファーバーカステル」は緑や茶色などのアースカラーが充実しています。
―同じ色鉛筆のセットでも並べて見ると確かに色合いが違いますね!

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(上:カランダッシュ 下:ファーバーカステル それぞれ120色セット)

これは個人的な見解ですが、ドイツというとやはり黒い森やノイシュバンシュタイン城といった静かで荘厳な雰囲気、スイスはもう少し南側なので日差しが明るくて、レマン湖などの湖のイメージがありますよね。そういった国の気候や象徴的な風景が画材にも表れているのかなと思います。
―国の景色が色鉛筆に反映されているなんて、なんだかロマンチックですね。
もちろん日本のメーカーのものもありますし、それぞれ色合いが違います。
更に、ひとつのメーカーの中でもいくつかシリーズがあります。例えば「カランダッシュ」なら、エントリーモデルの『スイスカラー』、プロ仕様の本格的な『ミュージアムアクアレル』、スタンダードモデル『スプラカラーソフト』と3つに分かれています。こんな風にメーカーの中でも何種類かあったりします。
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(左から『ミュージアムアクアレル』、『スプラカラーソフト』、『スイスカラー』)

―メーカー、シリーズと合わせたらすごく沢山の種類がありますね!どんな風に選んだらいいでしょうか?
先ほど説明したようにメーカーごとに色合いが違うので、お好みや描きたい絵にあった色合いのものを選ぶのがおすすめです。例えば景色を描くなら「ファーバーカステル」、と言った具合ですね。水彩色鉛筆の場合は水に溶かすと色が変わるので、ぜひ実際に水に溶かした状態の色も見てご検討ください。
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(実際に色鉛筆や水筆を試すことができる試筆コーナー。コーナーに出ていない色もスタッフに頼めば試すことができる)

―プレゼントなどで相手の好みや描くものが分からない場合はどうしましょう?
今回のように小学生の甥っ子さんだとご年齢的に景色よりは何か好きなモノを描かれるかなと予想して、はっきりした色合いの「カランダッシュ」の『スプラカラーソフト』をおすすめします。でも、お買い物、特に色のアイテムを選ぶときにはインスピレーションも大切ですよ!第一印象でビビっときたものがあればぜひそちらを選んで欲しいです。

―メーカーやシリーズによってはお子様へのプレゼントには「良いものすぎる」のでは?と思ってしまうのですが...。
お気持ちは分かります。でも一方で、お子様だからこそいいものに触れてもらってその目や色彩感覚を育てるという考え方もあると思うのです。今すぐは分からないかもしれないけれど、長い目で見ると色鉛筆というモノだけでなくそういった感覚も含めて贈ることが出来る、そう考えると決して「良いものすぎる」ということはないと思います。
それに、良い道具は使い心地が良いので、ストレスやひっかかりなくスムーズにイメージを形にする事が出来ます。絵を描く喜びを自然とサポートし、創作活動を楽しく実りあるものにしてくれます。お子様が絵を描くのが好きになるかもしれません。
そう思うと色鉛筆ってすごく広がりのある、夢があるギフトだと思いませんか?
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(銀座 伊東屋 本店のウィンドウディスプレイとリンクしたこの時期限定のラッピングも魅力のひとつ。)

―確かに、そう考えると良いものをあげたくなります!ちゃんと使ってもらえるといいな。
使いこなせるか心配、ということでしたらガイドになる塗り絵やお絵かき本を一緒にお渡しするのもいいと思いますよ。色数は30色くらい揃っているものを選ぶと、初心者の方でも描きやすくておすすめです。
また、お子様の年齢や流行に左右されないので、しばらく使わずにいても思い出したときにふと取り出して使ってもらえる、というのも色鉛筆のいいところだと思います。絵の具のように固まって使えなくなっちゃった、ということもありません。
―それは贈る側としては嬉しいですね!

最後に、伊東屋のオリジナルブランド「コントレイル」から色鉛筆にぴったりのアイテムが出ているのでご紹介させてください。この「ツールケース FLAT」は色鉛筆が12本入るつくりになっています。既存の12本セットを入れ替えてケースとして活用していただくのはもちろん、例えば微妙に色合いの違うピンクを12本集めたり、お花や乗り物などお子様の好きなものを描ける色を組み合わせて、世界にひとつだけの色鉛筆セットを作ることもできます。
―素敵!既に色鉛筆セットを持っているお相手にもプレゼントできそうです。
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(内側は柔らかいスウェードで色鉛筆を包み込む。赤の他にブラック、ブラウン、ベージュの色違いがラインナップ)

―Hさん、今日は色々教えてくださりありがとうございました!お話を聞いてプレゼント用だけでなく、自分でも欲しくなってしまいました。
こちらこそありがとうございました。ぜひ次回はご自分用を選びにいらしてください。

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※今回記事内でご紹介したアイテムは店舗や期間によってはお取り扱いがない場合がございます。
銀座 伊東屋 本店のご紹介はこちら

記事内でご紹介した商品は一部オンラインストアでもご購入いただけます。
・カランダッシュ スプラカラー 30色セット
・カランダッシュ ポンプ式水筆ペン
・コントレイル ツールケース FLAT レッド