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  3. 引き出しの中は、わたしの世界 #2「今、求める色」
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引き出しの中は、わたしの世界

「引き出し」は好きなもの、こだわりのもの、自分だけのとっておきが詰まった特別なスペース、”自分だけの世界”。

そんな、特別な場所-引き出し-の中に加えたくなるようなとっておきのペンを、様々なテーマから集めてご紹介します。紹介してくれるのは、伊東屋の中でも「ペン好きさん」として有名な、銀座 伊東屋 横浜元町・筆記具売り場のスタッフTさん。

連載2回目となる今回は、「色」がテーマです。

今、求める色

テーマ紹介

年が明けると、無性に惹かれる色があります。

ブルーとグリーンが折り重なるようなこの色。
単に美しいだけでなく、どこか凛とした雰囲気をもつこの色が、新年の背筋が伸びる感覚と重なるのかもしれません。

私にとって、色で季節を感じる、楽しむことは一年の楽しみでもあります。

「今年もこのペンを使う時期が来た」
ちょっと贅沢ですが、そんな風にそのとき求める色のペンを使うことで季節を感じられたら素敵だと思いませんか。

  • ラミー アルスター トルマリン 全体
  • ラミー アルスター トルマリン 寄り

ラミー
アルスター トルマリン

ずっとサファリ派だった私ですが、発売当時一目見て「今求めている色はこれだ!」と心に強く惹きつけられたのがこの色でした。目の覚めるような爽やかなトルマリン色が春を感じさせてくれて、持っているだけで楽しい気分にさせてくれたのです。今回のテーマを考えるきっかけになったペンでもあり、遅ればせながらこちらの万年筆が私の初アルスターでもあります。

サファリより軸が一回り太くなりますが、大きくない私の手でも違和感なく使えています。持ち歩き用(万年筆を持ち歩く時はペン先を上向きに!)やガシガシ書く普段使いにもおすすめです。

  • ピナイダー アヴァターUR アバロングリーン 全体
  • ピナイダー アヴァターUR アバロングリーン 寄り

ピナイダー
アヴァターUR アバロングリーン

ペンにもお国柄が出るのですが、ピナイダーの生まれ故郷であるイタリアはとにもかくにもデザインが命!グリーンや深みあるブルーが折り重なるマーブル模様のボディやガチョウの羽の形をしたクリップに加え、さらに注目いただきたいのがキャップリング。よく見るとフィレンツェの街並みが彫刻されているのです…!デザイン命なイタリアらしい夢の詰まったモデルです。

万年筆はステンレス製のペン先ですが、比較的インクがたっぷり出るのでなめらかな書き心地が楽しめます。イタリアン樹脂軸の中では価格が抑え目なのも嬉しいところ。

  • パーカー パーカー51 ティールブルー 全体
  • パーカー パーカー51 ティールブルー 寄り

パーカー
パーカー51 ティールブルーCT

昔流行したモデルの復刻版で、万年筆は現在では少し珍しく、首軸によってフードのように覆われている“フーデットニブ”と呼ばれるペン先です。(当時インクの乾燥防止のために考えられた形) この小さなペン先のおかげで小回りが利くので、細かいところへの筆記にもオススメです。私も愛用していて、独特な書き心地が楽しくて気に入っています。

このティールブルーはお店でも一番人気。可愛らしさとシックさ、レトロさとモダンさを兼ね備えた絶妙な色合いです。

ボールペンは柔らかめの油性インクがセットされています。もし、もっとなめらかに書きたいという方は別売りのゲルインクの芯に取り替えると、よりパキっとした発色となめらかさが楽しめますよ。

  • パイロットヘリテイジ Cut Ring Seriese ターコイズブルー 全体
  • パイロットヘリテイジ Cut Ring Seriese ターコイズブルー 寄り

パイロット
カスタムヘリテイジCR ターコイズブルー

今季の冬の新作!パイロットが結婚指輪などの宝飾も製造していることをご存知ですか?
その技術を活かした真ん中のリングはまさにアクセサリーのようです。遠くからでもキラっと光ってくれるのでお洋服のポイントにもなってくれますよ。落ち着いたトーンのターコイズブルーの軸には、微細なラメが散りばめられており上品です。

インクはパイロットが誇るアクロインキ!なめらかな書き心地かつ、細い線で筆記したいという方におすすめです。

  • マイティ 【店舗限定】マイティ(ターコイズ) 全体
  • マイティ 【店舗限定】マイティ(ターコイズ) 寄り

マイティ
【店舗限定】マイティ (ターコイズ)

大正時代に誕生した伊東屋オリジナル万年筆の復刻版として、万年筆とボールペンをご用意。オンラインストアと東京ミッドタウン店では、伊東屋がコーディネートした配色の店舗限定マイティを販売しています。

「気軽に使える筆記具」という当時のコンセプトを引き継ぎ、万年筆は初心者の方でも扱いやすいステンレス製のペン先を使用していますが、インクがたっぷり出るので万年筆ならではのなめらかさも楽しめます。ペン好きの方の普段使いにもおすすめです。私もよく使っています!

ボールペンはノック式で思い立ったときにすぐ筆記できるのが良いところ。ノック音が比較的静かなのでシーンを選びません。オリジナルということを抜きにしてもおすすめのペンです。

  • カランダッシュ レマン バイカラー ターコイズ 全体
  • カランダッシュ レマン バイカラー ターコイズ 寄り

カランダッシュ
レマン バイカラー ターコイズ

カランダッシュの本社と工場があるジュネーブはレマン湖を中心に街を形成し、このペンはその名の通り、レマン湖に映りこむ周りの景色等からインスピレーションを得てカラーリングされています。実際に夜のジュネーブで周りの建物のネオンの色が移り込んだ様子を見た時は「本当にペンの色がそこにある!」と感動して、このペンがもっと好きになりました。
単にトレンドカラーだからということでなく、自分たちのアイデンティティの中からインスピレーションを得てカラーリングを決めるところに、カランダッシュのものづくり精神を感じます。

ボールペンは前回、エクリドールシリーズでもご紹介したインク(>詳しくはこちら)がセットされていますが、ペンの重量が増す分、同じ芯が入っていても滑らかさが増すように感じます。(重さでボールペンのボールチップの回転がより良くなる!) そしてデスクマットの上で書くと筆記面が安定する分、さらに柔らかく書けて最高です。

  • シグナム オリオネ ボールペン グリーン 全体
  • シグナム オリオネ ボールペン グリーン 寄り

シグナム
オリオネ ボールペン グリーン

こちらも生まれ故郷はイタリア。イタリアのペン全てに言えることですが、このペンはとにかくこの軸の美しさを楽しんでいただきたいです!エメラルドグリーンのような色味は、単に綺麗なだけでなく濃淡がある分深みがあり絶妙です。ローマ時代の二輪馬車をイメージした天冠の車輪マークも可愛いですよね。

このペンには手に取ってくるくる回しながら、ずーっと眺めていたくなるような魅力があります。"ペン=道具"と思われがちですがファッションアイテムにもなります。是非アクセサリー感覚でお洋服のポイントにしてみてください!