引き出しの中は、わたしの世界

「引き出し」は好きなもの、こだわりのもの、自分だけのとっておきが詰まった特別なスペース、”自分だけの世界”。

こちらの引き出しの中には、ペンがずらりと並んでいます。
開けてただ眺めるだけの時もあれば、取り出して意味もなく文字を書いてみたり、撫でてみたり。ペンを見つめる時の自分の表情といったら、きっと思わず頬が緩んでしまっていることでしょう。

そんな、とっておきの場所－引き出し－の中に加えたくなるようなペンを、様々なテーマから集めてご紹介します。紹介してくれるのは、伊東屋の中でも「ペン好きさん」として有名な、銀座伊東屋　横浜元町・筆記具売り場のスタッフTさん。

はじめまして。

Pen：パイロット「キャップレス　デシモ　20カラーズ　ブルー」Ink：伊東屋「カクテルインク　キールロワイヤル」Paper：伊東屋「伊東屋一枚完結箋」

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集める楽しさを教えてくれた私のエントリー万年筆

ラミー　サファリ

サファリはクリップを中心とした全体的な形が絶妙。ペン先やボディが強いのでガシガシ書けて、グリップがガイドとなって自然と正しい持ち方に。

学生時代、とある雑誌に載っていた「ラミー　サファリ　ホワイトレッドクリップ」(下画像)という、赤いクリップが珍しくて可愛らしいそのペンに一目惚れ。
でもそれは当時で既に5年前の限定カラーのもの。数年探しましたがどこにも売っておらず…。
この時初めてペンの限定品は買いたい時に買わないとなくなってしまうことを知りました。
(その後復刻して無事購入できました。※現在は販売終了)

上画像：Tさん私物「ラミー　サファリ【限定】ホワイトレッドクリップ万年筆」※現在販売終了

集める楽しさを教えてくれた私のエントリー万年筆。
何本も持っていても、今も可愛い色が出るとつい買ってしまうシリーズの一つです。

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デザインで選んだって良い

ペリカン　600シリーズ

ペリカンのくちばしの形をしたクリップや、天冠(キャップ頭部)のペリカンの親子のデザインもかわいらしい。

伊東屋に就職して、万年筆売場の担当になったのは入社２年目から。入社1年目や配属当時は、洋服やアクセサリーを選ぶ時と同じような感覚で、ぱっと見て「可愛い！」「欲しい！」と、ただただ好きなデザインのものを順番に購入していました。

今思うと当時は自分にとっての"書きやすい"や、"合っている"という感覚を分かっていなかったと思います。とにかく持っているだけで幸せ。そう思えるデザインのものを自分の手元に置いておきたい。そんな気持ちでした。現在は色々と使って、比べて、"このペンはこのシーンで使うと良い" "これは私の手に合っている"なども分かるようになり、書き味の良さも実感しています。

「【限定】M605　グリーンホワイト　万年筆」

気分が上がるような色やデザインのものを選ぶことはペンを大切に使うことに繋がります。
どう選んで良いか分からない方はまずは好きなデザインのものを手に取ってみて欲しいです。

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仕事の相棒

カランダッシュ　エクリドールボールペン

仕事用のペンとしてこのモデルを挙げる人が伊東屋に何人いることでしょう。そのぐらい定番アイテムですが、やはりこれは外せません。

売り場勤務は結構バタバタするので、大事なペンを落としてしまったり、ぶつけてしまったりすることも多々あります。このエクリドールは金属軸で彫刻入り。傷が目立ちにくく、むしろその傷が味になるようなペンなのです。
急いでいる時もノック式なのでパッと書きやすく、ノック音が静かなので決してカジュアルになりません。インクはかすれにくく、なめらか。なによりインクボタが出ない！

私にとってパーフェクトなボールペンです。
デザイン違いで4本所持。気分で使い分けています。まだまだ欲しい柄があります…。

上画像：Tさん私物。左から順にプリズマバイカラー・フラワーズ・インフィニット・ゴールドアーバン。※現在オンラインストアで取り扱いがあるのはフラワーズのみ。プリズマバイカラー(伊東屋限定)、ゴールドアーバン(生産終了)は一部店舗のみで取り扱い。インフィニットは販売終了。

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手紙を書く時は

パイロット　キャップレスデシモ

お客様へお礼状を書く際に必ず使うのがパイロットのキャップレスデシモ。わたしの手がそんなに大きい方ではないので、レギュラーサイズよりも持ちやすいデシモを選びました。字幅はFです。

小さなペン先ですが非常に柔らかく、インクフローもたっぷりで、とても気持ちよく書けるペンです。柔らかい分トメ・ハネ・ハライも出しやすく、いつもの自分の字より少し綺麗に書けるような気がしています。

限定の20カラーズはどの色も素敵で迷いましたが、鏡の前で持ち自分に一番合うと思った色を選びました。