クリスマスディスプレイ2021 " Every Cloud has a Silver Lining ー光れ　風の中へー "

刻一刻と変わる風向きを読むのは難しいことです。
ひとが生み出す風潮でさえ、汲み取るには知識や知恵、また相応の感性が必要でしょう。
まして人智を超えたことがらが作用する風は、たやすくその正体を明かしてはくれないのかもしれません。

さらにこの頃のひとの「幸せ」は多様で、それを互いに理解し、
それぞれの立場を思いやるためには、多くの怒りや苦しみ、悲しみと向き合う時間も必要です。

しかし、灰色の雲の背後から照らす太陽が明るい光の縁取りを作るように、
混沌や逆境の中でこそ、「幸せ」を叶えるための可能性がより鮮明になることも珍しくないでしょう。

もう少し風が雲を運んだら、一気に眩しい光が差し込むかもしれません。
全身に光をまといながら、風の中へ。
もっと遠くへ、私たちは飛んで行けるはずです。

あなたの2021年のクリスマスが、希望の光に満ち、心地よい風に包まれますように。

銀座通り側ウィンドウでは、逆境に負けず突き進む精神の象徴として、
閃光のように力強く飛んでゆく不死鳥を、金色のロープを直線的に構成することで表現しています。
あづま通り側ウィンドウに展示した鳥籠から脱出し、G.Itoya１Fを風とともに通り抜けて行く不死鳥の姿をご覧ください。

クリスマスディスプレイは12月25日まで展示しております。