1. TOP
  2. お知らせ一覧
  3. [伊東屋コラム]文房具屋さんのレモネードができるまで
銀座・伊東屋 本店

[伊東屋コラム]文房具屋さんのレモネードができるまで

20200908_1.jpg

銀座 伊東屋G.Itoya1階にはレモネード・ジュースバーがあり、その名をDrinkといいます。インク(ink)と飲み物(drink)を掛けた名前です。
ペンにインクを満たすように、人のからだに活力が満たせたらと思っています。

20200908_2.jpg

実はG.Itoyaでは毎日伊東屋のスタッフがレモネードシロップを仕込んでいるのです。
文房具屋でレモネード? 今日はその誕生エピソードをお話しします。

Drinkのレモネードが生まれたのは2015年、新本店オープンのとき。
私たちはこれまでの伊東屋にあったティーラウンジとはちがう、銀座の街にいらっしゃる方々のクリエイティブな時間をサポートできるジュースバーを1階に作ろうと考えていました。
「お買い物やお仕事をする方の気分をリフレッシュさせられるような飲み物は何だろう?」
そのとき思いいたったのが、爽やかなレモネード。
当時まだ日本にはレモネードの専門店はほとんどなく、当代社長がアメリカで親しんだ「家庭の味のレモネード」に着想を得て開発が始まりました。

コクがありしっかりした味で、しかし甘さはしつこくなく、レモンのきりっとした酸味がきいているドリンクを。
何度も何度も試作と試飲を繰り返し、1年近くの時間をかけて自分たちが心からおいしいと思えるレシピにたどりつくことができました。
開店後、アメリカで育ったというお客さまから「これはママの味」というお言葉を頂けたときは光栄に感じたものです。

20200908_3.jpg

とはいえ、「家庭の味のレモネード」ですから私たちのレシピに特別な仕掛けはありません。
シロップの材料はノーワックスのレモンとお砂糖、ハチミツだけ。
作り方も材料を容器に入れて冷やすという、きわめてシンプルなものです。
ひと工夫というと、シロップに使った薄切りのレモンを1枚1枚手作業で搾っていることくらいでしょうか。
(こうすると皮の苦味を出さずに果汁を加えることができるのです。)
身近な素材から生み出される素朴なおいしさが、また飲みたくなる「家庭の味」の秘訣といえるでしょう。

Drinkで「レモネード」と名のつくメニューは、すべてこの自家製レモネードシロップをベースにしたドリンクです。
ひと口飲むと頭がきりっと冴えて、お買いものもお仕事も、ペンが紙の上を走るようにすいすいはかどること請けあいです。
テイクアウト、伊東屋店内での持ち歩きももちろん歓迎です。銀座にお越しの際はどうぞお気軽にお立ち寄りください。