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「もっとも美しく見えるカレンダー」を。

カレンダー開発者に聞く、製作の裏話

特徴的なフォントのみで構成したデザイン性の高いカレンダーとしてご好評いただいている、伊東屋オリジナル「ブラックカレンダー」「ホワイトカレンダー」。

全体のデザインをはじめ、フォント、数字の配列にもしっかり時間を費やしデザインしています。企画・開発を行った、弊社デザイナーのインタビューをお届けします。

POINT開発のきっかけ


カレンダーはスケジュール管理で使うものとされがちですが、“インテリアとして楽しんでほしい”“壁にかけたときに美しいカレンダーを作りたい”、という想いから開発に至りました。
カレンダーとしての“機能性”と“美しくあること”を両立させるものとして誕生したのがこのシリーズです。「ウォールカレンダー」は、壁にかけたときの視認性に優れる、開いて「A2サイズ」となる大きさに決めました。

最初にデザインしたのは「ブラックウォールカレンダー」。ブラックはお部屋の中でもぱっと目をひくワンポイントになる効果があります。一方で「もっとインテリアに調和するカレンダーを」と考えてデザインされたのが「ホワイトウォールカレンダー」。一般的な白い壁になじむカレンダーとして、2017年版より登場しました。

POINTフォントについて


このカレンダーの最大の魅力は「フォント」です。
フォントとはもともと、書物などでは文章として読みやすいように設計されているものですが、このカレンダーでは大きな文字にしたときにも美しく見えるよう、とりわけ文字と文字との空間がバランスよく設計されるように気をつかいました。
数字を横に並べても、縦に並べても違和感がないように細部までしっかり調整しました。たとえば「1。1の位の「1」と10の位の「1」とでは幅が違っていたりと、細かく見ていただくとそれぞれ数字の形状が異なるのです。

UPDATE視認性をより高める工夫

カレンダーが飾られる環境は様々。照明の明るさ・色はもちろん、部屋に光が差す明るい時間帯、日の入り直後の薄暗い環境など、1日を通して刻々と変わります。光によって色の見え方は変わるから、どんな環境でも色の識別がつきやすく日付をはっきり認識できるように、2024年版から文字の色に工夫を施しました。
青色を少し明るくすることで、薄暗くても黒と区別をつけやすく。青色と対になる赤もオレンジを帯びた軽やかな色へ。幅広い場面での視認性を高めるとともに、色覚の多様性にも配慮しています。

POINT紙へのこだわり


伊東屋のオリジナルカレンダーに使用されている紙は、それぞれ異なります。
風合いや質感などさまざまな観点で比較をし、“最も美しく見えるもの”を選んでいます。「ブラックカレンダー」は、特に黒の濃さを追求しました。黒い紙を使っているのではなく、白い紙に黒を2回刷ることで深みのある黒に仕上げています。コントラストがはっきりと出て、高級感も感じられます。
また、その黒い印刷が壁についてしまうことのないよう、壁に接する面にフィルムを貼る加工を施し、品質面にもこだわりました。
「ホワイトカレンダー」には「ブラックカレンダー」とは異なる紙が使われています。白の面積がとても広いので、より白く見える、風合いのよい紙を選びました。黒い文字が綺麗に浮き出るのが魅力です。

POINTデザイナーの想い…こんな人に使ってほしい

私たちは製品を通して「クリエイティブな時をより美しく心地よくする」お手伝いができればと考えています。近頃はスケジュールをスマートフォンなどで管理する方も多いですが、予定管理のためだけではなく、一歩進んで、カレンダーをインテリアとしても使っていただけたらと願っています。
カレンダーは1年を通してお部屋にあるもの。このカレンダーで、だれかの毎日の生活のクオリティを上げることができたら。そんな想いで作りました。