銀座 伊東屋本店 店長の
ちょこっとペン話

第3回
「店長が選ぶペンの贈りもの」

こんにちは。銀座 伊東屋本店 店長の藤木と申します。
そろそろ、入社や入学、進級の季節。今回はギフトにおすすめなペンたちを2つのシチュエーションに分けて紹介したいと思います。

ROMEO No.3 ボールペン　細軸
ファインブラッシュ
ガンメタル／アプリコットゴールド

これは男性女性問わず使ってほしいなと思っているペンです。お堅くなりすぎず、かわいすぎず、しっかりかっこいいデザイン。
筆記感や重さのバランスにおいても実は計算して設計されているので、多くの人の手に合いやすくおすすめですね。

ROMEO No.3 ボールペン ファインブラッシュには3色バリエーションがありますが、今回ガンメタル／アプリコットゴールドを選んだ理由は、このツートンカラーのバランスがまさに男性女性問わず素敵に見えるから。 そしてその人それぞれのキャラクターを引き立たせてくれると思っています。

お相手の好みをはっきり把握している場合は他の2色、ガンメタルやヴィンテージローズ単色を選ぶのも良いと思いますが、悩まれているときにはガンメタル／アプリコットゴールドをおすすめしていますね。
また、ROMEO No. 3 ボールペンの替芯には水性のゲルインクと油性インクどちらもご用意があるので、お仕事の内容やお好みで中身を入れ替えて使っていただけるというのも便利なポイントだと思います。

ROMEO No.4　多機能ペン4in1　レザーグリップ

多機能ペンは1本持っておくことをおすすめしたいです。
なかでもROMEO No.4 多機能ペン 4 in 1は、言うなれば「上質な普通」。淡々と日常的に使える機能性を持ちながら、上質な印象があるんです。 新生活や新天地でのスタートから高いパフォーマンスを発揮してくれる便利さがあるし、仕事に慣れてきたころにも、安定して寄り添ってくれる一本だと思うんですよね。

4種類ある中で、個人的には黒のスムースレザーのグリップをおすすめしたいです。 黒は色の経年変化はなく、そのままツヤっぽい質感になっていってくれます。そこがさきほどの「上質な普通」といいますか、時を重ねるたび、静かに存在感を発揮してくれるというところが味になっていくんじゃないかなって個人的には思いますね。
ブラウンは革の経年変化を楽しめるというのが大きな特徴ですね。また、はっきりとしたツートンカラーのデザインなので、ひと味違うものがお好きな方にはこちらがおすすめです。

【伊東屋限定】パイロット　
万年筆　キャップレス

やっぱり私としては、ぜひ万年筆を使ってほしいんです。
万年筆はインクの濃淡が筆跡として表れるので、文字が書き手の個性を高めてくれるのです。 とはいえ、万年筆に興味を持っている方でないと実際に使ってみよう、という気持ちにはなかなかなりにくい、少し敷居の高いアイテムだとも感じています。

そんな中でパイロットのキャップレス万年筆は、まずノック式というところが劇的に敷居を下げてくれるポイント。ボールペンに近い感覚で使えます。 使い込むほどペン先が書き手の筆記角度に馴染んでくるので、どんどん「自分だけの万年筆」になっていきます。 万年筆を使っている、という満足感を存分に味わっていただけると思います。

今の時代、万年筆を仕事で使うイメージはあまり湧かないかもしれませんが、珍しい分そこから話題にも繋げやすいというメリットもあります。
新生活って、新しく出会った人に自分から話しかけるのもちょっと緊張しちゃうと思うのですが、少しでも話の種になれば、と。
ぜひこの春からの新生活にプライベートでまず使ってみて、愛用した先にお仕事でも使ってもらって、いいお仕事に繋げてほしいと思います。

カランダッシュ　レマンスリム　
ホワイトローズゴールド　ボールペン

すごく上品で素敵なペンだと思います。 軸のラッカーが丁寧に厚く塗られているので色合いに深みがあって、ピンクゴールドのメタルパーツとの対比が綺麗な一本。ペン自体が美しいのはもちろん、使っていらっしゃるその方自身を綺麗に見せてくれるペンかなと思っています。

スイス連邦による厳しい品質基準をクリアし、 "Swiss Made" に認定されているカランダッシュは、安心して長く愛用していただけるブランド。書きやすさは折り紙付きです。

「レマン」シリーズは「レマン」と「レマンスリム」が発売されています。実は私自身はレマンの方が書きごたえがあって好みではあります。
しかしレマンスリムは手元を抜群に美しく見せてくれるので、周りに見られるシチュエーションはもちろん、自身のモチベーションアップにも繋がってくれるのではないでしょうか。

ウォーターマン　カレン・デラックス
フランスコレクション　ボールペン

ペン全体のフォルムはベーシックで、やや重さと太さがあるクセのないバランス。とても品があってかっこいいモデルだと思います。

海面を漕ぎ進む船の舳先をイメージしたカレンのデザインと、後軸の揺らぎあるカッティングが絶妙にマッチしていますね。

仕事にチャレンジすること、文字を書き進めることにもリンクして、書いていて心地よいペンです。
フランスのナショナルカラーであるブルーを基調とし、フランスコレクションと名づけられている通り、ブランドの自信と誇りを感じる一本。 そんなペンに時には勇気づけられつつ、一緒に立ち向かえる相棒になってくれると思います。

余談ですが実は私も初めて購入した「いいペン」はウォーターマンでした。10年以上使ってところどころ傷もありますが、今でも飽きずに愛用しています。