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COLOR CHART
「らしく、いこう。」#10

あなたをつくる、はたらくツール


"はたらく"に対しさまざまな考えやスタイルが生まれている今、そこで使いたいものも人それぞれ。

ひとりひとりの感性や働き方にしっくりくるモノに出会ってもらえたら―― そう願い、ヒントをお届けするこの連載の第10回目のテーマは「ペンケース」。
自分の感性にフィットするものに出会い、ワークスタイルにあわせて使いこなせたら、きっと今よりも心地よく過ごせるはず。今回は、伊東屋で働く3人が愛用中のペンケースをご紹介します。

働く時間がもっとたのしく、あなたらしさが輝く時になりますように。

case1 使うたびときめくお気に入りのペンケースを、
臨機応変に使い分け


「1人目は、社内メディアの運営などに携わるスタッフH。在宅勤務でじっくりとデスクワークに徹する一方で、取材や視察のために店舗へ足を運ぶこともあります。必要に応じて柔軟に動くワークスタイルにあわせて、2つのペンケースを使い分けています。フレキシブルな使い方をご紹介します。

革製ペンケース


手に入れたものはずっと好きでいたいから、ビジュアル・使いやすさ・長くきれいに保てることのすべてを重視してものを選びます。ビジネスアイテムは毎日のように使うから、なおのことじっくり選びますし、仕事で使うペンケースも例外ではありません。この要望に応えてくれたのが「革製ペンケース」です。

一番気に入っているのは、ビジュアル。整ったフォルムも色も好きです。
ちょうどいいかっちり感があり、机にあるだけで空間が整って見えるボクシーなシルエット。ピオニーブーケという名前のついた、華やかだけれど派手ではない、品のあるこなれたピンク。適度な存在感の型押しが施された革も、ほどよい艶のある質感も、シブくならず洗練された印象で好みです。

初めて見たときすぐに気に入りましたが、数年間使い続けた今、なお満足しているポイントが。それは、最初にひとめぼれしたままのビジュアルを長く保ってくれるところ。布生地やエイジングを楽しむ革など時間の経過とともに変化していくものもありますが、私は最初の状態を保ってくれるものが好き。このペンケースに使っている革は経年変化しにくく、出会ったときの美しい色とフォルムを長い間楽しめるから、今でも使うたびにときめきます。


また、ビジュアルだけではなく使いやすさにも満足しています。
使い心地のよさを叶えてくれているのは、箱型と言えるこの形。蓋を開けると…


ご覧のとおり、中身がしっかり見えて取り出しやすい。面が広くて深さがないのでモノが見えるようにおさりますし、蓋がガバッと大きく開きます。

入れているのは…
書くもの:万年筆、多機能ボールペン、鉛筆、ラインマーカー
ときどき使う文房具:携帯はさみ、ミニ鉛筆削り、定規、修正テープ、印鑑

同じ要領で使える平たい箱型のペンケースというと、頭に浮かぶのは学童用の筆箱か懐かしの缶ペンケース。ビジネスで使えるようなものはなかなか見かけません。仕事で使える佇まいの四角いペンケースを探した場合、 よく見かけるのは深さがあるタイプですが、どこに何が入っているかパッと把握したい私にはしっくりきません。このペンケースに出会ってから、浅い箱型ケースの使いやすさをあらためて実感。これ以外にはもう戻れないと思います。

地味に便利なのが蓋裏のポケット。ペンケースあるある「定規がペンの下敷きになってしまい、取り出しにくい」もなくなりました。

実はこのペンケース、シンプルな箱型ゆえにペン以外にも使えます。


私は、すっきりしたこの形を活かして自宅のワークデスクで使う小物類をまとめています。

入れているのは…
ワイヤレスイヤホン、リップクリーム、会議前に使う簡単なメイク道具、目薬、メガネ拭き、ヘアゴム

意外とよく使うのに、使うために立ち上がったり、わざわざ探したくないものたちです。在宅勤務中は机の上に置いて、トレーのように使用。仕事が終わったら蓋を閉じて、デスクの角にペンケースと重ねて置いています。メガネを入れる方もいらっしゃるようです。散らかりがちなアイテムをまとめておくとサッと使えて便利ですし、ペンも小物も同じ形状のケースにすれば、デスクがすっきり整うのでおすすめです。


この革製ペンケースをとても気に入っていますが、もっとコンパクトにおさめたいシーンがときどきあります。そこでもうひとつペンケースをスタンバイさせて、シチュエーションに合わせて使い分けています。

三角ペンケース


それが、こちらの「三角ペンケース」です。

普段の出社は、リュック+よく使うアイテムを入れるサブバッグ(お財布やタオル、ハンドクリームなど)の2つで通勤するのですが、店舗視察などの外出でPCが不要なときはサブバッグだけで行動します。小さなバッグに入るコンパクトなものが欲しくてこのケースを選びました。やわらかい生地でできているのでバッグの小さな隙間に入れられることと、見た目以上の容量があることが決め手でした。


使い続ける中で改めて実感したよさは、このペンケースもきれいな状態を長くキープするところ。それを叶えてくれているのは、このやわらかな素材です。小さな隙間に入れるためにぎゅっとおしつぶされてもシワが残らないし、取り出すとパッと元の三角形に戻る。耐久性も高いので、出先でラフに扱うことが続いても生地がへたりにくいうえ、きめ細やかな質感のまま。扱いに気をつかい過ぎる必要がないのでストレスフリーです。


入れているのは…
歩き回る日であれば、多機能ボールペン・サインペン・印鑑のいつものメンバーに、シャープペン・はさみなどのサポートメンバーを追加しつつ必要なものだけイン。

私は目的に集中するために出先ではスマートにいたいから、用事に応じてあらかじめ荷物を整理してからでかけます。その日の予定に必要のないものは持ちません。いつもの革製ペンケースからこの三角ペンケースに精鋭+αを入れ替えて持っていくことで、必要なものをパッと出せるようになりました。
それぞれがいつでもときめきをくれる存在でありながら、シーンに合わせてサポートしてくれる2つのペンケース。 気持ちにまで作用してくれる、毎日に欠かせないパートナーです。

case2 オーソドックスなのにユニークに使えるマルチなケース


2人目は、デザインの視点からマーケティングに携わり、店舗デザインからプロモーション企画まで担当するスタッフC。参加するプロジェクトによって使う文房具が変化する中、変わらずに使い続けているペンケースをご紹介します。

トラベラーズペンケース


仕事の幅が広く、時期によって異なる性質のプロジェクトに参加するので、その都度使う文房具の種類も分量も変わります。変化の多い私の文房具事情にフィットして使い続けているのが「トラベラーズペンケース」。シンプルな形でマチのないオーソドックスなペンケースだからこそ、どんなものを入れても対応できて、入れる文房具量が増えても思いのほかコンパクトに収まるのが長く愛用している理由です。

今関わっているお仕事は企画書作成などのPC作業が多いから、使う文房具は最小限。図面に向き合う仕事が多くなれば、これらに加えてスケール・製図ペン・テープ・はさみなどの大きめの文房具がメンバーに加わります。そういった仕事が舞い込んできても、しっかり対応してくれるから使い続けています。


入れているのは…
消えるボールペン、油性ボールペン、サインペン、カッター、印鑑、リップクリーム

仕事に使う文房具とちょっとした小物をすべてまとめています。ペンケースとポーチの間のような存在です。

使いたいときに目的のものをすぐに取り出せるのがいいです。想像以上に口がガバッと開くので、中が見やすく必要な筆記具にすぐリーチできる。必要なペンが見当たらなくてもどかしくなることがありません。また、鉛筆が入るほどしっかり長さがあるペンケースサイズを活かし、リュックのポケットに縦に収納しているので、リュックからもスムーズに取り出せています。ケースが底に沈んで探し当てるのに時間がかかってしまうこともありません。このペンケースはどちらのストレスもなく、ささっとスマートに使い始められます。

見た目も好き。私が選んだ明るいオレンジはあたたかみがあってかわいいし、タグのロゴやファスナーは控えめに輝くゴールドで高級感があり素敵です。仕事に関連する持ちものはモノトーンが多いので、いいアクセントになってくれます。味気ないオフィスのデスクでもペンケースを出すと景色がぱっと華やぎ「かわいいものと一緒に働くのっていいなあ…」と毎日実感しています。”カラーチャート”は色にこだわっているだけあって、気持ちを高めてくれる色がそろっていると思います。かわいいだけではなく、黒くて暗いバッグの中でも居場所を教えてくれるので、ケースを迷わず手に取れます。ときめきと利便性、どちらをとってもうれしい色です。


ところで。これは「ペンケース」としてつくられてはいますがとてもシンプルな形なので、「入れ物」として幅広い用途に使えます。 細長いものや小さいものを収めたいとき、いわゆる「ポーチ」では高さが余ってしまうことがないでしょうか。その点、このケースは細長いものをちょっと収めるのにピッタリ。ユニークなサイズのポーチとしても使えます。


たとえば、コード類・マウス・イヤホンなどの細々したガジェット用ポーチとして。お薬・ハンドクリーム・目薬などの小さな衛生用品ポーチとしても便利だと思います。私はコスメポーチとして応用しています。コスメ用には上品なライトベージュを選びました。中身は、リップ・マスカラ・アイライナー・アイブロウパウダー・携帯用のアイブロウブラシ・アイシャドウ。仕事終わりに予定がある日や、プライベートで遊びにいくときに使います。

使い始めたきっかけは、アイブロウブラシやアイライナー・マスカラといった「細長いもの」を持ち歩きたかったこと。お直し用の化粧品は少ない方なので、一般的なコスメポーチほどの容量は必要ありません。私のバッグ事情を考えたときもコンパクトがよかった。プライベートではミニバッグをよく使うのでそもそも大きなポーチが入らないし、通勤用リュックは大きいけれど仕事用の荷物が多いので結局、個人の荷物を入れるスペースが割けません。いいものないかな…と考えていたときにアイライナーがペンに見えてきてひらめきました。これなら、長いものはしっかり入るけれど、厚みや高さがないのでコンパクト。かさばらずに長いものを持ちたいときにぴったりです。

アイディア次第で、さまざまな”ケース”にまつわるお悩みを解決する可能性を秘めたサイズのケース。行動スタイルの変化に応じて持ちものが変わっても対応してくれるから、これからも使い続けると思います。

case3 毎日の相棒になる、携えるペンケース


3人目はプロダクトデザイナーのU。ツールにこだわりがあり、余計なものを持たず気に入ったものをずっと使い続けるUが、よいものを生み出すべく商品に向き合う日々の中で使用しているペンケースをご紹介します。

バンド付きペンケース


私はオリジナル商品の開発に携わっています。商品のビジュアルや機能のデザインはもちろん、企画の立案から製造部門や工場とのやり取りも行います。 固定のデスクはなく、その日の業務内容にあわせて適した拠点に出社します。よりよい製品を目指しサンプルを手に取りながら日々工夫を加えていくので、常に試作品とともに移動します。 必然的に運ぶ荷物は多くなってしまうのですが、できるだけ整った環境で働きたいので、持ちものはできるだけ厳選しています。

このスタイルにしっくりきたのが「バンド付きペンケース」


このペンケースのいいところは、書くもの・書かれるものをひとつにしてくれるところ。 私にとって必携のA5ノートに装着して、肌身離さず持ち歩きたい筆記具を入れています。打合せの内容はもちろん、作業のメモもアイディアスケッチも全てひとつのノートに書いていくので、私にとってノートとペンは必需品。打合せのときは基本的に試作品が必要なので運ぶ荷物が多く、忘れ物をしないように注意深く確認をしていました。ですが、このペンケースを使い始めてからはノートさえ持てば筆記具を忘れることはないので、準備が楽になりました。

予定していた打合せの席でペンを忘れる、という残念なアクシデントがなくなったのはもちろん、ふいに始まった打合せに対応したり、思いだす・ひらめくなど、思いがけずやってくる事柄にもスマートに対応できるようになりました。過去に大きめのペンケースを使っていたこともありますが、定規やカッターなど打合せでは登場頻度が少ないツールをいつも持ち歩いているのが正直嫌でした。今は相棒と言い切れるマストアイテムだけを携え、サブアイテムはバッグに忍ばせ使うときだけ手に取っているので、精神的にも身軽です。


入れているのは..…
シャープペン、イレーサブルボールペン(赤)、消しゴム、イレーザー、シャープペン替芯

私はとにかくノートに書いて、情報やアイディアを整理したりブラッシュアップしていきます。まずはシャープペンで書く。決定事項やTodoが見えてきたら、赤のイレーサブルボールペンで印をつける。タスクが完了したら、その赤を消す。これらのツールを収めるのに、過不足なく気の利いたこのペンケースがぴったりです。身の回りが散らかっていると気になってしまい集中できないので、必要十分なものだけを持っている状況がとても心地いい。

機能、素材、パーツのバランスがよいところもいい。私は、服や靴などもすべて触って選ぶくらい肌ざわりにこだわりがありますが、このやわらかな生地も好みです。入れるものを傷つけにくいのもいいですが、化学繊維っぽさを感じさせない自然な風合いも魅力的で、ビジネスの場をくずさず、かつほどよくカジュアルなのがちょうどいい。
やわらかで繊細そうに見えますが、耐久性に優れているところも安心できます。荷物の多い自分のバッグにノートごとガサッと入れても傷がついたり汚れたりせず、いい風合いを保ってくれています。

このペンケースは仕事の必需品をまとめてくれる「相棒たちのまとめ役」。本当に気に入ったアイテムは替えの利かない相棒の感覚で、同じものを使い続けたい。あわただしい毎日を整えてくれる、私にとってはこれからもなくてはならない存在です。

今回ご紹介したのは、様々な形・容量のペンケースと使い方。 スタイルや考え方は少しずつ変わるものですが、基本の使い方に捉われすぎず自由な発想で使い方を工夫してみると、今の自分に一層フィットする相棒になるかもしれません。

PRODUCT


右から時計回りに「革製ペンケース」「三角ペンケース」「トラベラーズペンケース」「バンド付きペンケースA5」
※その他本人私物

COLOR CHART

カラーバリエーションがパワーアップした「カラーチャート」。上質な素材だからこそ際立つこだわりの色で、ビジネスツールをもっと自由にコーディネートしましょう。