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2018.01.25

G.Itoya6階 矢板緑展 2月2日(金)~15日(木) 矢板緑さんインタビュー

G.Itoya6階にて、矢板緑さんの展示会を開催いたします。

一つひとつ異なる魅力を放つ矢板さんの器たち。どんなシーンで使おうか、
どんなお料理に合わせようか・・考えながら選ぶのも楽しいものです。
お気に入りのひと皿を見つけてください。


開催期間:2018年2月2日(金)~2月15日(木)
場所:G.Itoya6階 テラス
※ご購入はお一人様3点までとさせていただきます。

このたび、「矢板緑展」開催に伴い、矢板さんの作品の秘密に迫るインタビューを行いました。
2018年1月中旬 石油ストーブのにおいがぷんとするきれいに整頓された工房に伺い、
陶芸との出会いから、器の制作についてなど、さまざまにお聞きしました。


20180125G6階_6.JPG
この大皿に合うお料理は...


■陶芸(器)に興味を持ったのはいつ頃ですか

子どもの頃から工作や絵を描くことが大好きでした。
家族が器を好きだったので、よく窯元巡りをしていました。
その頃からなんとなく、"食べるための器にこだわるって、素敵なことだな"と思っていました。
物作りを志したのは高校1年生。その後、美術大学に進学し陶芸を学びました。
最初は伝統工芸が好きだったので、漆と陶器の作家を目指していました。
漆をはじめると、とてもかぶれる体質だということがわかって、これはできないなと諦めました。
今思えば、陶芸に進んだのはそういうめぐり合わせがあったのだなと思っています。


■一番初めの作品

お茶碗、お皿などの食器から入りました。
オブジェなどよりも食べるときに使えるもの、食器を作っていきたい とその頃から思っていました。


■作陶の魅力とは何でしょうか

陶芸には、様々な工程があります。
土を練る、成形する、装飾する、薬をかける、焼く
どの工程も、のめりこめるたくさんの要素が詰まっています。
全ての工程は飽きることがなく、未だにわからないことも多く、困っていることばかりです。
そこが魅力なのかもしれません。
作家によって、それぞれ行程の中で力を入れるポイントが違うので、そこもおもしろいなと思います。

「今日は作る気分じゃないな...」という日はないんです。
成形したくなければ、図案を考える。
薬をかけたくなければ、型を作る。
やりたいことがたくさんあります。
私はマニュアル通りに工程が進んでいくのが苦手です。
ある時、好きな方法にカスタムしたら好きになるんだということに気がつきました。
例えていうなら、生でジャガイモを剥くのは苦手だけど、蒸したジャガイモを剥くのは好き、という風に。
構えないで、好きな切り口から製作したいと思っています。
人に教わったことから随分遠ざかった気がしますが、
どうしてそうするのか根拠がわかっていれば大丈夫だと思っています。


■これまでに苦労したこと、悩んだことはありましたか

陶芸の技法も、作品のスタイルも、毎回それぞれが違いすぎて、最初はすごく悩みました。
「和風ですか、洋風ですか」と聞かれたら答えられません。
そもそもそういうところを目指していなかったのです。
"イタリアンも好きだけど和食も好き"
そういう切り口でやってきたので、まとめられませんでした。
一つの技法に絞って作った方が、クオリティーの高いものが作れることもわかっていましたが
どうしてもできませんでした。
飽きてしまうんです。作ることにも、見ていることにも。
また、ピラミッドのように技術や知識の裾野は広い方が高くそびえる、ということを信じていました。
好奇心のままに色々な作風を試したい気持ちがありました。
決め込むのはまだ早い、と。
そして、作っていくうちにだんだんと、好きな作品を気持ちの赴くままに作り続けていたら、
どの作品も結局は自分らしくなってしまうものではないかと思うようになりました。
どうやっても似てきてしまうものだと。
自分の作り方を責めた時期もありましたが、今は"一番飽きなくて、一番楽しい作り方"で
のびのびと作ればいいと思うようになりました。

20180125G6階_2.jpg
手前の大きい窯が「ボブ」、右奥が「アマンダ」。ほほえんでます。


■作業の時間は決まっていますか 一日の流れを教えてください

毎日同じ時間帯に作ります。
会社員と同じように「朝9時~夕方6時」のような生活をしています。
子どもがいるので、朝、学校に送り出したら工房に来て、夕方、子どもたちが帰ってくるまで作業をします。
窯に火を入れている時は工房と自宅を行き来して、様子を見ています。
どの工程も、作り始めてしまうと作業を止めたくないので、「これが終わるまでは、ご飯は作れない!」となることも。
家族がいるので、買い物に行く、食事を作るということは暮らしの中でとても大切にしていることです。
工房でよく聴く音楽はヘニング・シュミート。去年から はまっています。

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色鉛筆の革製ホルダーもお手製


■スケッチについて教えてください

はじめに、器の形と、この器にこれを描きたいと思うモチーフがフィットしたら作り始めます。
このフォルムだと、この動物かな。
静と動なら、静かな。とか、走っている姿だと合うな。など。
描くモチーフは、説明的でもなく、かといってかわいすぎるわけでもなく。
動物は図鑑も見ますが、主に動物園(近くの東武動物公園)に行ってスケッチします。
最近ではシマウマをじっくり観察してきました。
シマウマの模様って立体的にみるとなかなか面白いんですよ。
庭ではモチーフにするために植物を育てています。そのために種や苗を買ったりするのが大好きです。
ミモザやサマーインスノーやスモークツリーなどのふわふわした木も大好きです。


■気に入っているモチーフ、動物はありますか

今は、ワニ。
それから、このごろは立体的な作品も作っています。とかげです。
自分で欲しくて作りました。今回並びます。
伊東屋では天井から吊り下げて展示します。まるでアジアのカフェの天井にじっとしているように。
このとかげは、何度も型を作り直して、試行錯誤して作りました。

20180125G6階_4.JPG
今回並ぶワニとシマウマ


■カラカラと音のするジャズシリーズについて

7年前位から作っているマグカップのシリーズなのですが、久しぶりに作りました。
日常の中でちょっと気になるワンシーンを描いています。
作りながら、自分の好きなシーンにパターンがあることに最近気がつきました。
例えば、食べ物が運ばれてくるところ、犬の散歩しているところ、新聞を読む人、など。
ここ1、2年は作っていなかった作品なので、伊東屋の展示で初めてご覧になる方も多いと思います。


■今後チャレンジしてみたいこと、モチーフはありますか

あるのですが、まだナイショです。楽しみにしていてください。


■器と食べ物について

器を作っているときから、「これには何をのせようかな」とずっと考えています。
のせるものが決まったら、それに映える色を探しますね。
作った器を食事の時に家族に使ってもらい、感想を聞くこともあります。
「持ちづらい」などの意見も言ってくれます。それで改良したりもします。


■テーブルコーディネイトとインスタグラムについて
お料理も、器を引き立てる小物もとても気になるのですが

自分の食卓はなんて庶民的なんだろうと思っています。
食べることが好きなので、料理は作ります。お菓子やパンは苦手なので作りません。(評判が良くないので。)
インスタグラムには家族が集まる食事の前などに、ちょこっと食卓の片隅で撮影した画像を使っています。
布ものやカトラリーが大好きです。実家が室内装飾の仕事をしていたので、ファブリックが身近にありました。
テキスタイルが好きなのはその影響があるかも知れません。
なんでもそうなんですけど、後では無いんですよね、不思議ですよね。
ですから出会った時には「今」買います。


■好きなこと、興味のあること

リノベーションが好きです。(工房もご主人とお二人で手がけたそうです!)
空間を作ることが好きなのかもしれません。
庭は、「この木が育って陽が差すとどんな影がでるんだろう」という想像をして作っています。
爽やかな木立、白や紫の花、いい香りがする、トゲがない、食べられる果実、このキーワードに弱いんです。
次に狙っているのは白樺。埼玉でも育てられると聞いて、ずっと考えています。


■2月2日(金)より始まる、G.Itoya6階での個展についての思いを聞かせてください

地元の広島から東京に来て、銀座は憧れの街でした。知り合いが個展をすることもあって、よく来ていました。
伊東屋はそのころからよく行っていたお店なんです。
広島では見たこのとのないものがたくさんあって、大好きでした。
その伊東屋さんで自分が将来展示をさせていただくことになるなんて、想像できませんで
した。とても嬉しく思っています。
食器売場での展示のお話はよくいただくのですが、インテリアとしての陶器もいいなと思っているので、
G.Itoya6階 インテリアのフロアで展示ができることが嬉しいです。
久しぶりに、インテリア系も出ますので、楽しみにしていてください。

矢板緑展
開催期間:2018年2月2日(金)~2月15日(木)
場所:G.Itoya6階

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