文房具な人々 和田哲哉さん
Stationery lovers


「幼稚園のころから、紙や鉛筆を鞄に入れてどこにでも持ち歩いていたようです。小学生になると毎日のように文房具屋さんを見て回り、おこづかいのほとんどを文房具につぎ込んでいました」
幼いころから文房具に親しみ、小学校高学年になると、消しゴムやボールペンなどを買い集めては、使い心地を確かめ、お気に入りの品を見つけることが習慣になっていたそうだ。
「こんなに文房具が好きなのに、はじめて伊東屋に行ったのは大学生のとき。お店に入ると、夢中になってつい時間を忘れてしまいました。輸入の小さなクリップを買ったことを覚えています」
文房具の魅力に深くはまりこむ一因となる出会いがあったのも大学生のとき。ラミーのボールペン「サファリ」の書きやすさに驚き、当時の価格で2千円と高価なものだったが思い切って購入したという。

大学を卒業後、電機メーカーに就職した和田さんの文房具に対する情熱は冷めることがなかった。会社のデスクの引き出しには常に文房具が豊富に揃い、同僚には重宝がられていたという。ただし、文房具自体に興味を持つ人は周囲にはほとんどいなかった。
「コンピューター関係の会社に勤めていたので、ここで初めてインターネットと出会いました。これを使って情報を発信すれば、文房具好きな仲間が見つかるかもしれないと思ったんです」
まだ日本ではインターネットが一般的ではなかった90年代半ば。いろいろなウェブサイトを閲覧するうちに、個人の文房具コレクターのホームページを発見した和田さんは、『どんなページを作ろうか?』と構想を練った。そして、1997年「デザインと機能のすぐれた文房具」をテーマにした「ステーショナリープログラム」を開設する。
「ホームページをオープンした当初、一日数件のアクセスしかありませんでした。文房具のデザイナーなど、業界の方が見てくれていたようです」
だが、半年も過ぎると、和田さんの目論見通り、文房具好きな人たちがホームページに集まり、メールを通じての交流がはじまった。そして、約6年が経ったころ、ひとつの転機が訪れる。
「早川書房の方から突然連絡をいただきました。私のホームページをご覧になっていたようで、『あの文体でノートと手帳をテーマにした本を書いてみないか?』と声をかけていただいたんです」
文房具好きの仲間を見つけるためにはじめたホームページがきっかけとなり、出版社から本の執筆を依頼されるとは、和田さん本人も予想し得ない出来事だった。
「コンピューター関係の会社に勤めていたので、ここで初めてインターネットと出会いました。これを使って情報を発信すれば、文房具好きな仲間が見つかるかもしれないと思ったんです」
まだ日本ではインターネットが一般的ではなかった90年代半ば。いろいろなウェブサイトを閲覧するうちに、個人の文房具コレクターのホームページを発見した和田さんは、『どんなページを作ろうか?』と構想を練った。そして、1997年「デザインと機能のすぐれた文房具」をテーマにした「ステーショナリープログラム」を開設する。
「ホームページをオープンした当初、一日数件のアクセスしかありませんでした。文房具のデザイナーなど、業界の方が見てくれていたようです」
だが、半年も過ぎると、和田さんの目論見通り、文房具好きな人たちがホームページに集まり、メールを通じての交流がはじまった。そして、約6年が経ったころ、ひとつの転機が訪れる。
「早川書房の方から突然連絡をいただきました。私のホームページをご覧になっていたようで、『あの文体でノートと手帳をテーマにした本を書いてみないか?』と声をかけていただいたんです」
文房具好きの仲間を見つけるためにはじめたホームページがきっかけとなり、出版社から本の執筆を依頼されるとは、和田さん本人も予想し得ない出来事だった。

手書きから生まれるアイデア
ホームページの制作、また本を執筆する際も、和田さんは必ずはじめにアイデアを紙に書いてみるのだという。「紙の種類はその時によってバラバラ。万年筆や 色鉛筆、ペンなど、気分によって好きなものを使います」普段はクリップボードにA4サイズの紙を数枚セットして持ち歩き、電車の中や家のリビングなど、思 い立ったときにアイデアを書きとめる。メモした紙は、見直して気に入ったものだけをファイリング。その後、ファイルをもとにパソコンで仕上げの作業に。作 業中、壁にぶつかった時は何度も紙に書きながら、考えをまとめ直すのが和田さん式。「紙を前にするとアイデアが浮かびます。それに、手書きだと自分の考え がダイレクトに表現できるような気がするんです」わだてつや/和田電機株式会社代表取締役社長。1964年東京生まれ。日本大学理工学部卒業。メー カー勤務を経て、家業を継ぐ。
幼少のころからの文房具好きが高じて、1997年にウェブサイト『ステーショナリープログラム』を開設。
著書に『文房具を楽 しく使う ノート・手帳篇』(早川書房/2004年7月)がある。
11月9日 和田氏の新しい著書『文房具を楽しく使う 筆記具編』(早川書房)が発売!
幼少のころからの文房具好きが高じて、1997年にウェブサイト『ステーショナリープログラム』を開設。
著書に『文房具を楽 しく使う ノート・手帳篇』(早川書房/2004年7月)がある。
11月9日 和田氏の新しい著書『文房具を楽しく使う 筆記具編』(早川書房)が発売!

